“タイムサービス290円”、“本日大盛り無料(木曜日)”。「アルプス」のサービスメニューは、働く人々に向けたエールと言っても過言ではありません。お得なラインナップの中で、ちょっと気になる隠れ人気メニュー「麻婆豆腐カレー」を食べに行ってきました。
人気カレー店「アルプス」は、いつでも誰でも歓迎の雰囲気。ランチタイムはいつも行列で、ピークタイムを過ぎた15時でも8割方席が埋まっています。
「麻婆豆腐カレー」は、券売機の横にあるサンプルでも「BIGチキンカツカレー」の隣に並ぶほどオススメみたいです。「アルプス」で他のカレーを食べたことはあるけれど…、勇気を出して未体験メニューを注文!!
まずは券売機で食券を購入します。麻婆豆腐丼とカレーライス、その2つの「絶妙なコンビネーション」、合計3つの味を一気楽しめて470円はお手頃価格です。
カウンターで食券を渡しお盆を持って待っていると、麻婆豆腐のたっぷりかかったカレーがお出まし。斬新なビジュアルです。
メニュー誕生は10数年前と意外に歴史深く、当時働いていた中華料理出身のスタッフに、新しいメニューを作ってもらったのが始まりなんだそう。
今でも麻婆豆腐のレシピは変わらず、お店で手作りしています。なかには麻婆豆腐カレーしか頼まないファンもいるんだとか。
麻婆丼にして一口食べると、深みのある甘さと唐辛子の辛さが広がります。全体的に街の中華屋さんのような、やさしい風味を纏っています。
店長は1度だけ”カレー抜き”を頼まれたことがある、と笑っていましたが、注文したくなる気持ちもわかります。
食べ方はご自由にとのことだったので、カレーソースをせき止めて麻婆豆腐だけを1/3ほど食べ進めます。次は勢いで全部を混ぜてしまうか、カレーライスにするか。ご飯の配分が悩ましい…。
麻婆豆腐の向こう側に広がるのはカレーの海。しっかりとスパイスが効いたカレーソースを、鼻の頭に汗をかきながら頬張ります。後を引く辛さにハマっている人も多いはずです。
待ちに待った、麻婆豆腐とカレーの「絶妙なコンビネーション」を楽しむ一口。2種類の辛さとほんのり甘い餡が混ざった、複雑な美味しさです。豆腐が辛さを和らげてくれ、どんどん食べ進めます。
「冒険の味」を期待していたけれど、相手は一枚上手。40年以上続く「アルプス」の10数年愛される「麻婆豆腐カレー」は、2つのメニューが自然にマッチした、安定感のある味わいでした。