2017年5月2日  

1960年代とこれから

桜の木もすっかり葉っぱが茂り、晴れた日は若葉がキラキラと光に反射して、まぶしい季節なりました。そんなすがすがしい時期に始まった朝ドラ「ひよっこ」を楽しみに観ています。時代設定が1960年代からとあって、高度成長期のがむしゃらっぷりが、画面から伝わってきます。当時の出来事も、記録映像やナレーション、字幕ですくい上げていて、その時代に生まれていなくても追体験できて勉強になります。
今週からは、主人公みね子ちゃんの集団就職での上京後の展開で、ストーリーもますますおもしろくなりそう。岡田惠和さんの脚本は、深い人間愛を感じますね。おっちょこちょいで愛らしかったり、頑固だけどふとした時にやさしさが見えたり。ラジオもいいんですよね。
さて今週ドラマで描かれている1965年(昭和40年)6月、ヤエチカは誕生しました。最初は、今の八重洲地下1番と2番通り沿いの部分(地上で言うと八重洲通りの下)が出来上がりました。
その後、駅側の外堀地下1~3番通り沿いの部分の地下街ができて1969(昭和44年)2月にグランドオープンしました。外堀通りには、当時路面電車の都電が走っていたため、夜間作業で工事をして、昼間は仮の路面に復旧する、という手間のかかる工程でした。
004

戦後復興から20年、道路も建物も、どんどん造られていった時期、ヤエチカと同級生のビルには、有楽町の交通会館があります。地下街では、前年に池袋ショッピングパークとザ・ダイヤモンド(横浜・現ジョイナス)、同年にさんちか(神戸)、翌年に小田急エース(新宿)ドーチカ(大阪)など相次いで開業しています。
1964年、開業の前年には東京都における自動車の数が、5年前の倍となる百万台を突破したとのこと。都心の勤労人口の増加と、自動車の増加による過密を整理するためにも、地下街と、そのさらに地下にある駐車場が誕生した意義は大きかったのでしょう。地下を掘ることによる立体化、先人たちの苦労がしのばれます。

開業から半世紀以上が過ぎ、2回めの東京オリンピックが近づく今、ヤエチカの存在をいま一度見つめ直して、その魅力を発信していこうと、思いを新たにしたところです。朝ドラから派生して、広報担当による、ただの宣誓文になってしまいました。そうこうしているうちに、夏がやってきます。周辺ではビルの建て替えが始まります。時に昔を振り返りながら、移ろう時代も季節も丸ごと楽しみましょう!

タグ: , , , , , , , ,